研究者からのメッセージ

　新型コロナウイルス感染症はじめ、これまで感染症の世界的大流行が何度かありました。その度に有効な治療法が開発されましたが、回復された患者さんから採取させていただいた血液をもとに製造された免疫グロブリン製剤などの血液製剤は、重症化した患者さんへの有効な治療法となることがありました。

　今後も未知の感染症の世界的流行が起きる可能性があることを考えたとき、できる限り早く免疫グロブリン製剤などの治療薬を作ることが重要になります。そのためには流行の起きていない平時から、それらの治療薬を迅速かつ適切に製造するための体制を整えておく必要があります。我々は行政や日本赤十字社と協力しながらこの体制を整えます。その過程で、本事業へのみなさまのご理解ご協力が不可欠です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

研究責任者
国立研究開発法人
国立国際医療研究センター
国際感染症センター　医師
森岡　慎一郎